セントレアン・シティー(#3)

dm2k2005-02-28

南セントレア市、市名どころか合併自体が白紙となったそうです。
(2月28日の報道による)
 
たぶん。たぶんですよ。
あんな珍妙な新市名を打ち出さなければ、合併自体は案外すんなり終わっていたのではないかな、と私は思うわけです。
それが“民意無視”の市名を打ち出してしまったことで、住民たちがこれまで何となく信じていた首長や議員たちに対する「実は俺達のことなんてこれっぽっちも考えていない連中じゃね?」という疑心暗鬼を抱かせてしまったのではないか、と。
 
突き詰めて考えてみれば、民意なんてそんなもんでしょう?
住民みんなが地域の懸案事項1つ1つに対して、適切な解を持っているわけじゃない。ここに信号が必要とかのレベルでは適切な解があっても、合併レベルになると「俺達の街の、村のためを思ってくれるセンセイたちがそう言うんだから任せよう、それでだめだったらもう仕方ない」というのが、まぁ最大限に美化して、我々の気持ちだと思います。
当然、政治家や公務員なんてクソばっかりだとお考えの方も多いでしょうが、そう思っても現実には消極的現状追認型のスタンスで良しと考える人が多いから、今の政情があるわけです。
それがいざ、本格的に「あいつら信用ならん!」状態になると、我々は簡単に“委任状”を出さなくなるので、合併について本気出して考えてみたという人の票がより重みを増してくるわけですね。
 
要するにアレだ、国の方針だから、俺達のセンセイが言うからというのさえ取り除いてしまえば、みんな合併なんて別にしたくないんです。よくわかんないって人も多いしね。
だって、議員が減って公務員も減ってコストダウンになるって所までは信じる人でも、税金安くなるとか高くならずに済むなんて本気で思っている人、誰もいないでしょ? 合併しなかった隣村よりウチの方が良くなるとか悪くならずに済むとか思わないでしょ?
 
中途半端だけど終わる。